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映画サイドウェイの感想
ワインが好き、ピノ・ノワールが特に好きという方は是非見てほしい1本。
あらすじ
2時間6分 R15+
監督・共同脚本:アレクサンダー・ペイン
主演
マイルス/ポール・ジアマッティ
ジャック/トーマス・ヘイデン・チャーチ
マヤ/ヴァージニア・マドセン
ステファニー/サンドラ・オー
ヴィクトリア/ジェシカ・ヘクト
2004年度アカデミー賞脚色賞受賞 主要5部門ノミネート カリフォルニア、ワインロード、極上のワインとロマンティックな恋 そして少しだけ新しい自分に出会える、人生の寄り道 小説家志望の中年教師マイルスは、ようやく書き上がった小説の完成を祝して、悪友ジャックとともにワイン・ツアーと洒落込むことにした。そんな彼が旅の途中で出会う、魅力的な女性マヤ。さまざまな事件を通して、旅はいつしかマイルスが自分自身を見つめ直す旅へと変わっていく。そして、人生のピークを過ぎたダメ男にも訪れる、ささやかな希望の光──。
引用元:Amazon
主人公のマイルスはピノ・ノワールのに魅了されるワインオタク。大学時代の悪友であり売れない?俳優のジャックと共に羽目を外す旅に出る。
人生ピークを過ぎたダメ男たちの不器用な恋愛に男の友情を感じる作品です。
感想
ポイント
⚫︎男の友情
⚫︎マイラスとマヤのワインに対しての思い
⚫︎ラストシーンも抜かりなし!?最後もワインと同じ余韻を感じる
⚫︎あなたもワインが飲みたくなる
男二人旅だからこういう作品になるのだろう…女の私には未知の世界。
悪友のジャックは結婚前に羽目を外したくて仕方がない。彼は恋愛ではなくSEXがしたいのだ。まるで離婚後新しい彼女を作らないマイルスに新しい出会いをと気にかけているように見えるが、実は自分が遊びたいというなんとも自由奔放さ。
それでも二人の間には友情がある。自分を隠し続ける男と欲望を表に出す男。二人の相反する性格がこれまた見ていて面白い。
自分を隠し続ける男にも唯一心を開くのはワイン。ワインのことになるとまあオタクのように語り出す。
とはいえ映画の中ではそこまで多くのことは出てこない。(個人的にです。)
繊細なマイルスが好きなピノ・ノワール。ピノ・ノワールも繊細なぶどう品種。自分に似ているワインを好きなのかと思った。
そんなピノ・ノワールが好きなマイルスが離婚した奥さんと記念日に飲もうとしていたワインはシュヴァル・ブラン。
マイルスの嫌いなメルローと偉大なワインは造られないと言っていたカベルネ・フラン2品種を主体に造られるワイン。
あれ、ピノ・ノワールじゃないの?と思う私がいるのですが、シュヴァル・ブランを飲むシーンは一言「辛い」。
人生に一度や二度、大切にしていたモノを雑に扱うくらい辛い思いを経験したことがある。共感せずにはいられないシーン。
マイルスに恋心を抱かれているマヤも過去に傷つき、ぶどうを育てる人になるという人生を選択した。
彼女からもワインに対しての愛が伝わるシーンがある。
私が一番好きなシーンはマイルスとマヤが夜中にピノ・ノワールの話をする場面。マヤはワインは生きていると語る。マイルスはピノ・ノワールは人を育てるのに似ている。可能性を信じて時間をかける者だけが栽培できる品種。そんな人間にめぐりあえば最高のピノが開花する。とピノ・ノワールに対して語る。
男女がワインに対して愛を語るのだが、うっとりする雰囲気で柔らかい。そしてワインの愛情が不思議とお互いの想いと繋がっているようにも感じる。
こういう映画は人間味がありワインが好きだから面白かった。人によっては苦手と思うかもしれない。
男二人旅をこっそり全部見ちゃった感があり、そして男の友情が羨ましいとも感じた。
女ふたり旅であればどんな作品になっていたのだろうか。考えるとネチっとした感情が出てきそうでドロドロな映画になってもおかしくないなと思った。
この映画をみていてワインが飲みたくなったのは言うまでもない。(実際に途中で飲み始めました。)
だってマイルスがあんなにワインについて語ったりするから、なんだか飲みたくなってしまう。残念ながらその時ピノ・ノワールはなかったがマイルスの最近気になっているリースリングを飲んでいた。
ラストシーンもわざわざ見せないで終わるところがなんとも良い。
マイルスとマヤに関しては露骨なシーンがないのがいいのだ。悪友が思いっきり羽目をはずすのでバランスが取れている。
ワインは露骨ではない曖昧さ、バランス良いものがいい。ワイン好きにはぴったりとハマる映画ではないのでしょうか。
話は面白く、ワインが好きならなお見てほしいと思った作品です。
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