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赤ワイン品種【メルロー】特徴と生産地域

2020年10月7日

メルローの特徴が知りたい。

 

こんな疑問にお答えします。

 

こんにちは、ニャンコです。
ワインの輸入会社に勤め、ワインエキスパート、ワインの国際資格であるWSET Level2、3を取得した私がご紹介します。

 

この記事を読むと、メルローの特徴、主な生産地を知ることができます。

 

それではいってみましょう。

 

カベルネ・ソーヴィニヨンと大親友の品種【メルロー】とは

メルローは黒ブドウ品種です。カベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドされることが多く、メルローの方が成熟が早いのが特徴です。

 

カベルネ・ソーヴィニヨンに比べ、アロマと凝縮した風味が少なく、タンニンと酸味も軽めですが、ボディがあり、アルコール度も高い傾向があります。

 

あなたがワイン初心者だとしたら、このブドウ品種から造られたワインは飲んでおくべきです。カベルネ・ソーヴィニヨンの補助品種としても有名です。赤ワインを知りたいのであれば飲むべき品種です。

 

ニャンコ
メルローはカベルネ・ソーヴィニヨンの逆で、果皮は薄く、粒は大きめなんだよ。カベルネ・ソーヴィニヨンはワインに骨格をつくり、メルローはボディを与える…バランスの良いワインを造るためにブレンドされるんだ。お互い無いものを補完し合っている、ベストパートナーだよ。

 

 

メルローの特徴

メルローは温暖から高温の地域で造られます。

 

<気候によるワインの風味>

温暖な地域:レッドチェリー、レッドプラム、ブルーベリー、ミント

高温な地域:ブルーベリー、ブラックプラム、ブラックチェリー、フルーツケーキ

ブドウの成熟度によって二つのスタイルに分けられます。

一つは完熟させたブドウから造られ、フルボディで黒い果実の風味、中程度から低い酸味、高いアルコール、柔和なタンニンをもちます。特に熟した場合は、フルーツケーキやチョコレートの風味をもつことがあります。

こんなイメージ

もう一つは数少ない上品なスタイルのメルローです。比較的温暖から冷涼な気候で栽培され、赤い果実やハーブの香り、タンニンと酸は少し高めになります。

また、カベルネ・ソーヴィニヨンと同じく木樽で熟成させることもあります。

 

<木樽によるの風味>

トースト、ヴァニラ、コーヒー、杉、シナモン、クローヴ

<熟成による風味>

タバコ、杉、土、キノコ

 

ニャンコ
カベルネ・ソーヴィニヨンに比べ凝縮されているものが少ないから、熟成させず早めに飲むものが多いよ。上質なメルローは熟成させることもできるんだ。

 

 

メルローの主な生産地のご紹介

サンテミリオンの畑

 

フランス

ボルドー地方は伝統的な生産地です。サンテミリオン、ポムロールで造られる上質なワインにとってメルローは重要な品種とされている。これらの地域はカベルネ・ソーヴィニヨンの成熟に苦労する地域に対し、メルローはよく育つためです。

 

ニャンコ
世界最高峰のメルローはポムロールで造られているよ。『シャトー・ペトリュス』『シャトー・ル・パン』いつかは飲んでみていワインの一つ。

 

イタリア

幅広く栽培されています。中でもトスカーナの沿岸地方で造られる『ボルゲリ』はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーといったイタリア原産種以外のブドウだけでワインを造ることを認められています。ここでは、高品質なメルロ主体のワインも造られています。

 

日本

長野県の『桔梗ヶ原』で造られるメルローが上質です。国際コンクールでも入賞し、世界的にも注目を浴びています。

本、映画になった『ウスケボーイズ』にも出てきています。

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アメリカ合衆国

カリフォルニア州で広く栽培されています。特にナパ・ヴァレー、ラザフォード、オークヴィルは上質なメルローが造られています。しなやなか味わいでブルーベリー、チョコレートのアクセントのあるワインが造られます。

ワシントン州コロンビア・ヴァレーでは上品でプラムのようなフルボディのメルローが造られています。

カリフォルニアもワシントン、どちらの州もボルドーと同様ブレンドされることがあります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?メルローは今回載せた生産地以外にも、多くの場所で栽培されている品種です。しかし、多くはカベルネ・ソーヴィニヨン主体、メルローが補完する形でブレンドされることが多い傾向です。そう、メルローが主役になることが少ないのが現状です。とはいえ、フランスやアメリカ、他の地域でメルロー主体の上質なワインも造られています。

一般的にはデイリーワインで使われることが多いメルロー、美味しいうちに早めに飲むのが良いですよ。赤い果実などのフレッシュな風味を楽しみましょう。

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