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白ワイン品種【シャルドネ】特徴と生産地域

2020年9月28日

シャルドネの特徴が知りたい。フランスやカリフォルニアで造られるのは知っているけど、他にどんな国でつくられているの?

こんな疑問にお答えします。

こんにちは、ニャンコです。
ワインの輸入会社に勤め、ワインエキスパート、ワインの国際資格であるWSETLevel2、3の資格を取得した私がご紹介します。

 

この記事を読めば、シャルドネの特徴、主に生産されている地域についてわかります。

それではいってみましょう!

 

世界最高峰の偉大な白ワインを生み出す【シャルドネ】とは

シャルドネは、現在世界各国で広く栽培されている白ブドウ品種です。世界最高峰の偉大な白ワインを生み出し、そして気軽なデイリーワインもこのブドウ品種から造られています。

ニャンコ
いろんな産地で造られているから、国別、産地別で飲み比べるのも面白いよ。

 

あなたがワイン初心者だとしたら、このブドウ品種から造られたワインは飲んでおくべきです。ソムリエ試験にも何回も出題されているブドウ品種でもあります。それくらい、知っておくべきブドウ品種ということです。

 

シャルドネの風味

シャルドネは冷涼な気候から高温の気候まで、様々な気候の地域で魅力的なワインを造り出すことができる珍しいブドウ品種です。

<気候によるワインの風味>

冷涼な気候:酸味が高い、青リンゴ、洋梨、ライム、レモン、キュウリ

温暖な気候:酸味が高い、りんご、白桃、マンゴー

高温な気候:酸味は中程度、白桃、マンゴー、パイナップル、バナナ

シャルドネの一番の特徴は『ニュートラル』ということです。ブドウ自身の香りの特徴が少なく、醸造技術からくるものが多いのです。

 

 

<醸造技術による風味>

マロラクティック発酵:バター、クリーム、バタースコッチ

澱との接触:パン、酵母

木樽での熟成:トースト、ヴァニラ、ナッツ、ココナッツ

乳製品の風味(クリーム、バター、バタースコッチの香り)は、マロラクティック発酵による香りです。ブドウ本来の香りではありません。シャルドネは酸味が強い品種のため、強い酸を和らげるためにマロラクティック発酵をおこないます。

クリーミーな口当たり(パン、酵母の香り)は、発酵後に残った澱をワインの中でかき混ぜることによりできるものです。

トースト、ヴァニラ、ココナッツなどの香りは、木樽で熟成させることによって生まれた香りです。

最上質なシャルドネは熟成させることにより、蜂蜜、ヘーゼルナッツ、ナッツなど複雑な風味になります。

 

シャルドネから造られたワインは大きく二つに分けらます。

ニュートラルな個性を尊重したワインか、木樽熟成によりヴォリューム感のあるワインかです。

前者はフランス・ブルゴーニュ地方のシャブリが代表地域です。木樽を全く使わないか、最小限にとどめることでシャルドネの個性を最大限に表しています。後者はモンラッシェです。

 

 

シャルドネの生産地のご紹介

フランス

ブルゴーニュ地方は伝統的なシャルドネの産地であり、世界最高峰のシャルドネを造り出していると言われています。

ブルゴーニュ地方の北部にあるシャブリ地区は冷涼な地域であり、酸味が高く、シトラスや柑橘類の果実の風味がするワイン生まれます。また、燻製や火打石、鉱物のような風味は『キンメリジャン』と呼ばれる岩石がワインに与えていると言われています。これらの特徴は、プルミエ・クリュ、グラン・クリュとラベルに表示されたワインに顕著に現れます。

ブルゴーニュ地方の中心にあるコート・ドール地区は温暖な気候で、上質なシャルドネを生産しています。主に南半分の地域(コート・ド・ボーヌ)から産出され、多くはブドウが収穫された村の名前で売られています。

ニャンコ
最も有名な白ワインを生み出すワインはモンラッシェ、ムルソー、コルトン・シャルルマーニュだよ。

ブルゴーニュ地方の南に位置するマコネ地区は温暖な気候で、フレッシュで木樽を使わない手ごろなシャルドネから、トロピカルフルーツや木樽由来の香りを持っているヴォリュームのあるシャルドネまで造られます。ブルゴーニュ地方の中で最も濃厚で円熟したシャルドネを造っています。

 

シャンパーニュ地方はブルゴーニュ地方から北に位置する冷涼な地域です。シャンパーニュはブレンド(ピノ・ノワール、ムニエといった黒ブドウと)されます。シャルドネの役割は特に力強い酸味により、シャンパーニュに骨格と余韻を与えてくれます。シャルドネ100%のシャンパーニュは『ブラン・ド・ブラン』と呼ばれます。

 

 

オーストラリア

オーストラリアではワイン産地全域で広くシャルドネが栽培されており、様々なスタイルのワインが造られています。

上質なシャルドネはアデレイド・ヒルズ、モーニングトン半島、ヤラ・ヴァレーなどの冷涼から温和な地区、マーガレット・リヴァーのような温暖な地区で造られます。上質なシャルドネは醸造技術を慎重利用することで繊細な風味が加わり、力強い果実味とのバランスが優れていることが多いです。

 

 

ニュージーランド

ニュージーランドではシャルドネの生産量が少ないです。高品質なシャルドネはマールボロの地域で造られます。柑橘類、トロピカルフルーツの強い風味と鉱物的な香りをもち、爽やかな酸味が高いワインです。

 

 

アメリカ合衆国

アメリカではカリフォルニアの上質ワイン生産地の全域で広く栽培されています。

ソノマ郡にあるロシアン・リヴァー・ヴァレー、ナパ郡にあるロス・カーネロスで造られるシャルドネは高品質です。太平洋から吹き込む微風と朝の霧で気温が下がる地域です。この環境で造られるブドウは成熟が遅く、長い成熟期間に凝縮した複雑な風味が作り上げられるのです。多くは濃厚な柑橘類や熟れた桃の風味を持ちます。

 

 

チリ

チリではサンティエゴの北西に位置するカサブランカ・ヴァレーが特に上質なシャルドネを生み出しています。冷涼な海風と朝霧は、ブドウの成熟を遅らせ、長い成熟期間に凝縮した複雑な風味が作り上げられます。バナナやメロンの風味を持ちます。

 

 

アルゼンチン

アルゼンチンではメンドーサ州の南西にあるウコ・ヴァレーで上質なシャルドネが造られます。ブドウ畑は海抜900〜1,500mにあり、メンドーサで最も高い栽培地域になっています。夜間の涼しさがブドウの酸味と新鮮な果実風味を保持するのに役立っており、ワインには花の香りがすることがあります。

 

ニャンコ
赤道付近でも、高い場所でブドウを育てることで美味しいワインが造れるだよ。日差しが強く、畑の管理も大変なんだけどね。

 

南アフリカ

ケープ・サウス・コーストにあるウォーカー・ベイ地区で上質なシャルドネが造られます。海沿いのため、冷たい海風による冷涼な気候が特徴です。

 

まとめ

日本でも造られているシャルドネ、その国、地域、生産者によって味わいに幅があるのが面白いですよね。自分がどの国のシャルドネが好きなのか飲み比べるのも楽しいです。

是非、自分の好きな「シャルドネ」を見つけてみてください。

 

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