今日は昨日に引き続きシェリー酒のご紹介です。
ちなみに昨日は写真のオロロソとアモンティリャードを比較して頂いていました。
比較するとアモンティリャードの方が若干色が薄いですね。味わいも似ているのですが、アモンティリャードの方がチーズの香りが強く塩味も感じられます。
産膜酵母(フロールと呼びます)由来の独特な香りからくるものでしょう。
癖があるのですが私はアモンティリャードの方が好みです。どちらもナッツとの相性が良いのですが、アモンティリャードとナッツの組み合わせがたまらないと思っています。
以下辛口シェリー酒のご紹介です。
フィノ/Fino
麦わらのような色、もしくは淡い金色。フロールの活動から生まれるパンのような香りを持つ。鼻をつく風味とか塩気のある風味と表現されることもある。こちらは新鮮なうちに飲むのが好ましい。(個人的にもっと小さい容量で販売して欲しいと願ってます・・・そうすれば飲みきれるのに)聞いた話だとコンソメスープに1滴たらすと美味とのこと・・・いつか挑戦してみたいです。
アルコール度:15度~17度
マンサニーリャ/Manzanilla
フィノに大変似ているが、海辺の町サンルーカル・デ・バラメダのボデガで熟成されるもの。造り方は同じ。その気候条件がソルティな風味を生む。場所が海辺の町により冷涼で湿気の多い環境の故、フロールの厚い層が一年を通して形成される。=鼻につく強い香りのワインになる。麦わら色で、シャープだが、カモミールのような香りも。ドライで特に軽やかなワイン。
アルコール度:15度~17度
アモンティリャード/Amontillado
フィノもしくはマンサニーリャの段階を経て、第二段階の酸化熟成をしたワイン。最初の熟成が完了したら、17%vol.まで再び酒精強化してフロールを死滅させる。そのためフィノ、マンサニーリャよりアルコール度数が高い。琥珀色で繊細なシャープさのある(ヘーゼルナツのような)香り。辛口。ソフトで軽やかな風味で、長いアフターテイスト。酵母のアロマは年数が経つうちにゆっくりと薄れていくが香りがなくなることはない。長期熟成可能。
アルコール度:16度~22度
オロロソ/Oloroso
酸化熟成した辛口ワイン。元来辛口で、琥珀色。トフィー、クルミ、ワインが染みた木樽、ナッツを思わせる華やかな香り。スペイン語でにおいを意味する”オロール”に由来する高い香りを持つ。フルボディで充実度の高いワイン。長期熟成可能。
アルコール度:17度~22度
パロ・コルタド/ Palo Cortado
輝きのあるマホガニー色、ヘーゼルナッツの香り、辛口でバランスの取れた、レガントで大変余韻の長いワイン。アモンティリャードの香りの特徴を持つが、オロロソのボディとコクを示すワイン。非常に高品質なワインである。ちなみにデパートなどにはあまり見たことがないです。ネットで購入できるようですが・・・お値段が他のものより高いですね。何かの機会に試飲できたらと思っています。
アルコール度: 17度~22度
以上、辛口シェリー酒のご紹介でした。専門用語が入ってきてよくわからんという方もいると思いますが、奥が深くこのブログで紹介するには何ページもなってしまうので造り方や分類については割愛させていただきます。
興味がある人はは明日詳しく書こうと思っているのでよかったら見てください。お読み頂きありがとうございました。