こんにちは、ニャンコです。
今回はスピリッツのテイスティング方法についてまとめました。
私がウイスキー工場に行く前に気になって勉強しました。みなさんもウイスキー工場に行かれる前やプロの方はテイスティングする機会があればぜひ参考にしてみてください。
はじめに
テイスティンググラス、スピリッツが準備されている前提で方法を書いていきます。スピリッツは違うブログに詳しく書きます。
テイスティンググラス
普段ワインのテイスティンググラス(ISO規定グラス)を使用している方、そのグラスで問題ないです。
スピリッツはテイスティング用グラスも開発されており、形はISO規定グラスと同様だが、サイズが小さめになります。ISO規定グラスを使用する場合は25mlのサンプル(ワインの半分の量)を注ぎます。外観について記述後、水を25ml加えます。こうすることでアルコールの影響を受けることなく、香りと味覚を評価できます。
【もうちょっと詳しく・・・】
希釈されていないスピリッツの香りを嗅ぐと、鼻が急に乾燥し嗅覚が損なわれる。そのためスピリッツと同量の水と混ぜるのがベスト。水を加えると香りも放たれやすくなる。水は常温でミネラルウォーターが良い。異なるスピリッツを公平に比較できるように加える水の量は同量にすること。(スピリッツの量もね)
順番は下記の通り【4ステップ】
ステップ1 外観
清澄さ → 色 の順で評価していく。
清澄さ:澄んでいるか、濁っているか。透き通っているのが正常、濁り、曇りは一般的に欠陥があることを示しています。
色:そのスタイルと熟成年数がわかる場合がある。無色のスピリッツは「ホワイト」と呼ばれることが多く、一般的に熟成されない。中には短期熟成により瓶詰め前に木炭で濾過して色を取り除いたものもある。ゴールデン・スピリッツとブラウン・スピリッツは一般的にオーク樽で熟成されているが、カラメルで色が調整されている場合があります。
ステップ2 香り
ワインのようにグラスを回す必要はない。(これを知らずにやると恥ずかしいです。)
グラスを回すとアルコールが蒸発し、スピリッツの香りの評価が難しくなる。そのため、素早く、短かくひと嗅ぎする。
状態の確認 → 香りの強さ の順で評価
状態の確認:コルク汚染が起こることは稀。ワインに比べ劣化がしにくいスピリッツは、保管状態の悪さで影響を受ける可能性は低い。しかし、栓を開けてから長時間経っているスピリッツは空気に触れ新鮮さを失う。
香りの強さ:香りが目立つものから、はっきりしたものまで香りの強さに幅がある。この香りは一般に、原料、熟成プロセス、風味付けを反映するものである。
ステップ3 味覚
香りを評価するときと同様、テースティング前にスピリッツに水を加えるとよい。(上から順に行っていけば必然と水が入っています)
なぜなら、味覚が鈍くなるのを遅らせると同時に、香りがいくらか放たれるからです。(アルコール度数が高いため、味覚が鈍くなりやすい)
ワインと同様、スピリッツを口の中によく行き渡らせる。(口に含む前にスワリングしないでね!)スピリッツのほとんどが辛口。熟成に使われた木材や糖分添加によって甘味を得るものがある。アルコールが高いため口に含むと、温かく感じたり、焼けるように感じる。他のスピリッツと比べて、アルコールがまろやかでよいう調和しているか、刺激が強いと感じるかを考えてみる。
スピリッツの粘性とボディはアルコールがもたらすもの。木から抽出した成分や他の風味成分が関与することもある。
ボディはライト、ミディアム、フルなのか重量感を考えます。
例
ライトボディ→特徴がなく滑らかなアルコールのウォッカ
フルボディ→ポットスティルで蒸留されたラムとピートの風味を持つスコッチウイスキー
スピリッツで一番大きな違いが現れるのは後味です。
シンプルな後味:特徴のないウィッカやラム
複雑な後味:数年間熟成されたコニャック、ウイスキー、ラム
ステップ4 結論
バランス、余韻、複雑さ、風味の強さ、どの程度スタイルが表現されているかが、素晴らしいスピリッツと妥当なスピリッツを分ける要因です。
より重点が置かれるのは香りと風味、とりわけ後味として残るものです。
記録用でテイスティングノートを作るのもいいかもしれません。
さあ、あなたもスピリッツのテイスティングを試してみましょう!