1998 Chambolle Musginy / Michel Gros
こちらは2019.1.18に頂いたワインです。
中程度のガーネット色
香りの強さはやや強く、
ラズベリーが少し、グローヴ、ナツメグ、少しトースト、乾燥させたクランベリー、イチジク、キノコ、土、少し皮革、湿った葉、林床も
風味の強さはやや強く、酸も高く、タンニンは中程度
後味は長い
素晴らしいワイン。
熟成したブルゴーニュワインってこんなにターシャリーアロマがするのか…と思うほどキノコや土の香りがした。
一晩で2人で1本空けてしまった。
それくらい美味しい。(いつも1本飲むのに大体2、3日かかります)
果実の甘みもまだあって、酸もタンニンもバランスがいい。
しあわせなひと時でした。
同じくらいの価格帯で同じくらい熟成しているワインで同じような感動が体験できるか?
ワインはできない。
1本1本違う。そこが面白い。
この感動をもう一度味わえることはない。
それでもこの感動をもう一度と思い、毎回楽しみに、祈りながら飲んでいる。
Michel Gros
旧ジャン・グロの正統的後継者
ヴォーヌ・ロマネにおけるかつての大ドメーヌ、ジャン・グロは、96年に3人の子供への相続が完了。
リシュブールを妹のアンヌ・フランソワーズに譲る代わり、ジャン・グロの看板となるモノポール畑、ヴォーヌ・ロマネ1級クロ・デ・レア2.12haを継承したのが長男のミシェル・グロ。
また、ジャン・グロのラベルが消滅するはるか以前から、実質的にジャン・グロのワインを造っていたのもミシェル・グロである。
ドメーヌ・ミシェル・グロはヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュ、シャンボール・ミュジニーに畑を所有。特級畑としてはクロ・ヴージョの最上部に0.2haの区画を所有する。ただし、もっとも広い畑はブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイで、その面積は10haを超える。
これはジャン・グロとは別にミシェル・グロが若い時からコツコツと広げた区画である。
赤ワインの醸造は手摘みで収穫後、ブドウ畑の中で選果。3〜6人の摘み取り人に対しひとりの選果人をつける。
醸造所に運ばれたブドウは100%除梗。1996年以降、ドメーヌでは補糖を一切せず、万が一、熟度が足りない場合にはエントロピー・エヴァポレーターを用いて果汁を濃縮する。
自生酵母による万が一のトラブルを好まないミシェルは、培養酵母を用いてアルコール発酵。発酵の前半でルモンタージュ、後半はピジャージュによって抽出を行う。
ブルゴーニュ・ルージュとブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイの樽熟成は、最初の6ヶ月を大樽で行い、その後、1〜3年使用した小樽に移して12ヶ月続ける。村名以上は小樽で18ヶ月だが、新樽率はアペラシオンごとに異なり、村名で30〜40%、1級で50〜80%、特級のクロ・ヴージョで100%だ。
引用元:インポーターHP
リシュブールを妹に譲るミッシェル・・・想像するのはやさしく真面目で謙虚なイメージ。だいぶ昔のワイナート(ワイン雑誌)にも日本に行ったら奥さんに真珠を買ってあげたい(奥さん同席していないのに)と言っていたというエピソードが私の心に残っている。
自分のものではなく愛する妻にというのだから・・・奥様は愛されているのだろうと想像できる。
彼が造るワインの中で生産量の多いオート・コートは、価格の割に質が高いというのだから、次回のワインはこちらにしようと思っている。
ワインの出会いは一期一会。
次に出会うワインはオート・コートと願いつつ、クロ・デ・レアも飲んでみたいと言う思いが私の心の奥底で呟いている。